移住失敗？　田舎暮らしで困ること　〜移住の体験談を紹介〜

移住失敗、というフレーズをよく聞くけど、何が困るの？移住するの怖いな…

誰でも、失敗するのは嫌なものです。

移住促進サイトなどを見ても、いいところしか紹介されていないし、移住した人の生の声が聞きたい、と思う方も多いのではないでしょうか。

困ることはたくさんあるけど、とらえ方や対処によっては良い面になることも多くあります。

外房エリアに移住して6年目の私が、実際に暮らしてみて感じる、田舎暮らしで困ることを紹介します。

実際に移住して、分かった不便なところ、なんとかしたいなぁ…と感じることをお伝えできたらと思います。解決策なども紹介していきたいと思います。

移住して失敗した？　〜行きたいお店が近くにない〜

よく行っていたお店が近くにない

我が家は無印良品がお気に入りです。家の中の家具や、生活雑貨など多くの商品を利用しています。移住前はすぐ近くに店舗があったので、頻繁に通ってお買い物をしていました。今の住まいからだと店舗に行くのには時間がかかるため、実際に見て購入を決めたい商品がある時は予定を決めてお出かけしています。定番商品やサイズ表などで決められる物に関してはネットストアをうまく利用してお買い物しています。

人気の飲食チェーン店も、近くにはほとんどありません。なかなか行く事ができないからこその楽しみと考えるようにしています。その代わり、地元の美味しい食材を使った飲食店が充実しているのが魅力です。

閉店ラッシュ…

移住して6年目になりますが、その期間で閉店になったお店も多いです。カラオケ店、書店、衣料品店など、気がつくと閉店のお知らせが貼り出されていたりします。よく利用するお店がなくなってしまわないか、心配です。

カラオケは、お友だちがスイッチでカラオケができるもの？を持っていたので、みんなでお友だちの家で歌いました。本やお洋服は、楽天市場やメルカリを愛用しています。サイズ表を見て探すのもうまくなりました。

移住して失敗した？　〜自然豊か！だからこその試練〜

虫との遭遇

家の周りには本当にたくさん虫がいます。これまで見たことがなかった虫にもたくさん遭遇しました。家の外ならまだいいのですが、家の中にも侵入してくることも…

はじめの頃は騒いでいた私もすっかり慣れました。またいるね〜くらいの感じです。とはいえ、家の中に入ってくるのは嫌なものです。そんな時は、地元のホームセンターに行ってみましょう。本当にたくさんの虫除けの薬剤やアイテムが揃っていて、田舎ならではの売り場の光景を見ることができます。

嫌な虫ばかりではなく、カマキリやてんとう虫など子どもたちが喜ぶような虫もたくさんいます。家の周りでいろいろな虫を観察できるのは子どもたちには良い体験です。

謎の動物…

野生の動物にもよく遭遇します。少し前には、いのししが近隣に出没したとの注意喚起のお知らせがありました。幸い、遭遇することはありませんでしたが、近づいては危険なので、子どもたちには、遭遇してしまった時の対処法など事前に伝えておきました。学校でも指導があったようです。

朝方、謎の鳴き声が聞こえてきた事がありました。怖かったので、外に出なかったのですが、後からアナグマが出たとのことでした。この時は、慣れた近所の方が対応してくれたそうです。知識もないので、その道のプロに頼ります。

カエルとの戦い

毎年の悩みです。田んぼが近くにあるため、カエルがたくさんいます。夜に鳴き声を聞くと季節の移り変わりを感じ、いいところではあるのですが、家の周りにたくさん寄ってくるとなると、大変です。家の窓サッシなどに何匹も隠れて過ごしている姿は、ちょっと気持ち悪いですし、糞なども気になります… これに関してはまだ最善の解決策が見つかっておらず、現在も格闘中です。

移住して失敗した？　〜交通の便が悪い〜

駅が遠い　そして電車の本数が少ない

我が家は、駅から徒歩20分ほど。このエリアでは近い方です。ただこの最寄駅は、電車の本数も少なく、また乗り継ぎなどもうまくいかない事が多いです。移住してからは、私はほとんど電車には乗っていません。夫は通勤で使うこともあるので、快速が利用できる駅まで車で行き、そこから電車に乗ったりしています。

子どもたちも数えるほどしか電車に乗った事がありません。たまに計画して電車に乗る機会を作ったりしています。田舎なので、気持ちのいい景色を楽しむ事ができます。

飲みに行きづらい

自他共に認める、お酒好きの私たち夫婦には大きな問題です。徒歩圏内に飲み屋はなく、最寄駅から歩いて帰ってくるのはしんどいし、道は本当に真っ暗で危険… タクシーも数が少なく、営業終了時間は早い… など外に飲みに行くのは大変です。家で飲む事が増えました。もともと家で飲むことは好きでしたし、新鮮な食材は手に入りやすいので自分たちでおつまみを作り、楽しんでいます。

でもたまにはお店で飲みたい！ということで、送迎サービスをしているお店をいくつか見つけました。同じように、飲みに行きたいけど、家から遠くて行きづらいと思っている方、多いんですね。我が家の周辺でもいくつか見つけました。お酒好きの方は、ぜひ送迎サービスをしているお店を探してみてください。

子どもの習い事は送迎ありき

子どもたちが自分で習い事に行ってくるのは、難しい環境です。自宅から自転車などで行ける距離にある習い事は数少ないですし、夜のは真っ暗になるので、どうしても送迎は必須になります。娘、息子の習い事の曜日や時間が異なり、同じ日にそれぞれ別の習い事に…なんていう日も。それはもう本当にバタバタで、夫婦で協力しながら送迎をしています。地元の方はおじいちゃんおばあちゃんの協力を得ていることが多いです。移住してきた我が家は近くに親戚もいないので、どうしても仕事の調整がつかない時は、習い事をお休みしたこともあります。ただ、だんだんコミュニティも出来てきて、困った時は友人にお願いすることもできるようになりました。もちろん、逆にお願いされることもあります。同じように移住してきた家庭もありますし、助け合いですね。

移住して失敗した？　〜病院がない〜

これも、本当に困ります。これまで住んでいたエリアは病院やクリニックが近くにあり、遅くまで診療しているようなクリニックもあったので、ちょっと症状があるから仕事帰りに子どもをお迎えして、さくっと受診する、なんてこともできました。でも田舎ではなかなかそうはいかない。数少ない小児科は予約がすぐにいっぱいになってしまいますし、皮膚科や耳鼻科などは近くにないので、お休みの日に行くしかない…。大きな病院に受診となると1時間かけて受診に行かなければなりません。以前にまして健康管理には注意するようになりました。それでも体調を崩したり、怪我をしたりすることはあります。普段から、診療日や診療時間など、どんな症状だとどこの病院に行くのがいいか、などリサーチするようにしています。

それでもやっぱり移住して良かった！

移住して、田舎暮らしをするようになり、困ったことを紹介しましたが、それでもやっぱり移住して良かったと思っています。困ることに対しては、代わりの何かを見つけたり、普段からの対策でなんとか乗り切れます。困ること以上に、楽しいこと、貴重な体験があります。移住失敗というフレーズを見て心配になる気持ちは私もありました。でも、思いきって移住して良かったです。