念願の注文住宅。できるだけ、後悔したくない、理想のお家を建てたい!みんなそう思いますよね。
お家の雰囲気を決める大きな役割を担う、床材。どんなものにするか、悩みますよね。

特に、水回りは悩みました
- これから注文住宅を建てる予定
- 家の床材をどんなものにするか悩んでいる
- 無垢材が好きだけど、水回りに使うのは心配
- 実際に水回りに無垢材を使った家のその後が知りたい
- 無垢床での後悔はないか、住みごごちはどうか、本音が知りたい
我が家がお願いした工務店は、無垢材が床材の標準仕様でした。理想とするお家の雰囲気にあっていたので、迷うことなく、無垢材を使用する方向で家づくりは進んでいきました。
ただ、水回りをどうするか… ここは迷うポイントでした。

素材の劣化なども考えると、水回りは無垢材じゃない方がいいんじゃないかなぁ…
我が家は移住4年目に念願の平屋の注文住宅を建てました。家づくりはいろいろと決めることも多く、何度も挫折しそうになりました… でもなんとか無事に家を建てることができ、暮らし始めて1年半ほどが経ちました。
今回は、床材選びの経緯や、特に迷った水回りの床材について、実際に無垢床の家に住んでいる感想を実際の写真も交えながら、お伝えします。

我が家の選んだ床はクルミ材!
1年半経った今の様子も紹介したいと思います
無垢材って?
無垢材とは、天然の木を切り出してそのまま使用した木材のことです。自然の風合いや木目、香りなどをそのまま活かせるのが特徴です。
無垢床のメリット・デメリット
メリット
- 木本来の風合いや肌触りが楽しめる
- 長く使うほど味が出る(経年変化)
- 調湿作用で住環境が快適になる
- 低い熱伝導率で暑さや寒さから生活空間を守ってくれる
- 化学物質の使用が少なく、健康面でも安心
デメリット
- 湿度・温度の変化により膨張・収縮・割れ・反りが生じやすい
- 傷がつきやすい
- 水に弱い

工務店との打ち合わせを進めている中で、こんな確認がありました
『引き渡し以降の注意事項について』という書類の中に、無垢床についてという項目があり、そこにはこんなことが、記載されていました。
- 湿気や乾燥による伸縮が起こる
- 傷やシミが付くことがある
- 床と床の接点が〜3mmとなることもある (木の性質上発生すること)
きちんと、デメリットも理解した上で、家づくりをすすめましょう、ということなんでしょうね。
床材の種類、どうやって選んだ?
無垢材の種類
いろいろな種類の無垢材があって、迷いますよね。それぞれ、特徴も違います。
工務店で標準で選択できた無垢材が、パイン・杉・オーク・クルミでした。今回はその4種類について紹介します。
- パイン材(針葉樹)
- 無垢材の中では手頃な価格帯
- マツ(松)の木を加工した木材
- 節が多く、全体的に黄色に近い風合いが特徴的
- 木目そのものは境界線が曖昧であり、木の温もりを感じられるような温かい印象
- 固すぎず適度なしなやかさがあり、衝撃を吸収してくれる
- 杉材(針葉樹)
- 無垢材の中では手頃な価格帯
- 節があり、天然素材の風合いを感じやすく、ナチュラルテイストの内装材としても人気
- 柔らかい素材で、冬でも冷たさを感じにくく、素足で触れた時の感触も優しい
- オーク材(広葉樹)
- 針葉樹に比べると価格が高いといわれる広葉樹の中では比較的手に入れやすい価格帯
- 重厚感と美しい木目に魅力があり、経年変化による味わいも大きい
- 明るい色合いが好まれることが多い
- 耐久性、耐水性に優れているのが特徴でフローリング材として人気が高い。
- 熱伝導率が高く、暖気や冷気を通しやすいため、断熱対策が必要
- クルミ材(広葉樹)
- 価格が比較的高い
- ウォールナット材と同じ、クルミの仲間
- 色味は淡く、落ち着いた材色 木目のコントラストも強すぎず、優しい風合い
- 柔らかいながらも衝撃に対する耐性が高く、強度と耐久性に優れている
- 乾燥による収縮や膨張が少なく、環境が変化しても狂いにくい




出典:フルタニランバー (https://furu-tani.co.jp/)
床材選びには完成見学会への参加がおすすめ!
お家の印象を大きく左右する床材。どんな雰囲気のお家にするかのイメージを明確に持っておきましょう。写真や実物を見て、素敵だな、こんな風にしたいな、と感じたお家が、使っている床材の種類を調べてみるのもいいと思います。我が家も、家づくりを考え始めた頃にチェックしたお家から、床は無垢材にしたいなぁと考えるようになりました。
毎日過ごすお家の床材。イメージだけでなく、質感やお掃除についても気になるところ。耐久性やお金のことも気になりますよね。
自分たちの優先したいことは何かも考えてみましょう。年月の経過とともに変化していくのを楽しむとか… できるだけ傷などがつかない素材を選ぶとか… 判断基準はそれぞれです。
よし、無垢材にしよう!と思っても、どの無垢材がいいの?? どうやって選んだらいいかって難しいですよね。

床材の種類を決める時には、完成見学会で実際のお家を見るのがおすすめ!!
- サンプルだけだと、小さくて、全体の雰囲気が分かりにくい
- 実際の家なので、部屋全体の雰囲気が分かる
- 色味や木目のバランスなど、広い範囲で見ると大きく印象が変わる
サンプルだけだと小さなものを見るので、広い面積に使用した際の、色味や雰囲気が分かりにくいと思います。色の明るさについて特にそう感じました。小さい範囲で見ると暗いトーンに感じていたものが、広範囲だと、明るく感じたり… その逆もありました。また、木目の感じ方も、広範囲で見ることをおすすめします。
担当の方から、床材の特徴を説明してもらったり、写真などの施工事例などを見るのとでは、やはり感じ方が違いました。百聞は一見にしかず…
実際に触った感触や硬さなどは、サンプルで気兼ねなく、じっくり見て・触って・確かめる、部屋の雰囲気や全体のイメージを完成見学会でしっかり見る、のがおすすめです。
我が家は、家づくりの打ち合わせと並行して、工務店の完成見学会に行かせてもらいました。自分たちが選んだ工務店の見学会なので、好みのテイストも似ていたり、候補として上がっている無垢材を採用しているお家を見学することができました。

床材だけでなく、さまざまな設備の仕様を検討する際にも、とても参考になりました
実際に、我が家は完成見学会で伺ったお家で、クルミ材のお家を見て、こんな雰囲気にしたい!と思い、クルミ材を選びました。ちなみにキッチンの色や、洗面台も完成見学会に行ったおかげで、好みのものを選ぶことができました。

これから実際に誰かが住む家って、イメージが膨らむよね
わくわくしちゃう♪
水回りの床材はどうする?
家中の床を全て無垢床にした我が家の選択
床材は、クルミ材にしよう!と決めた我が家。ただ、水回りにも使って大丈夫なの? 床、だめになっちゃわない?? と心配に…

特にトイレ、キッチン、洗面所、脱衣所が心配
水濡れに強い材質の床材もいくつか調べてみました。フロアタイル、クッションフロア、コルク… どれもしっくりきませんでした。どこかの床材をクルミ材ではない別のものにするとなると、どこからその素材にするのか、境界線も気になりました。
床材を、すべて無垢材にする方も多いことを担当の方から聞き、それなら我が家もそうしてみよう!と、空間同士のつながりや、雰囲気を優先することにしました。
水回りに使用する際の注意点
無垢材にとって、水分は大敵。長時間の水濡れはシミや反り・膨張の原因になります。水分のあるものがこぼれたらすぐに拭き取るようにしましょう。
無垢床のメリットでもある調湿作用は、無垢材が水分を吸収可能であるという特性により起こります。そのため、無垢床が濡れている状態を放置して、無垢材が水分を吸収・排出すると同時に膨張や収縮が起こり、床が反ったり隙間ができたりしてしまうのです。
無垢材のお手入れ方法

無垢材のお手入れ方法を参考に
- 普段のお手入れは乾拭きで
- 定期的に水拭きをする(1〜3ヶ月くらいの頻度で)
- 大掃除の時には専用クリーナーなどを使って(半年や1年に1回くらいで)
無垢床 1年半経った現在の状況
無垢材の家に住んで1年半。おおむね快適に暮らしています。雰囲気や質感は、当初期待していた通りで大満足。家のイメージにもあっているなぁ…と自画自賛です!
なにより、素足で歩いていてとても気持ちがよく、快適♪
木の香りも楽しめます。1年半経った今でも、木の香りがしていいね〜と言っていただくことがあります。これは意外でした。
心配していた水回りの無垢床の様子
意外にも、思っていたよりもきれいな状態。だと思います。もっと後悔したぁ…ってなるのを覚悟していたんですが、今の所大丈夫です。それほど気を張ってお手入れもしていません。
トイレの様子


脱衣所の様子


洗面台の様子


キッチンの様子
油と水はねを気にして、途中から透明のマットを敷くようになりました。マット部分は、水がはねてもさっと拭けます。マットでカバーできていない部分もありますが、今のところ、あまり差はありません。
マットはなくてもいいのかなぁ、と思ったりもしますが、油や水がよくはねる手前部分はあると安心感はあります。さっと拭き取りやすいのも◎ ただ、透明で目立たないとはいえ、マットなしの方が見た目はいいよなぁ、と感じています。




気になるのはシミや汚れよりも傷
日々、クルミ材の柔らかい質感のおかげで快適に過ごしています。でも、そのメリットが、傷つきやすさというデメリットにも。もちろんそれはわかっていたことです。
ただ、本当に傷つきやすい。ちょっと何かを落としただけで、凹みができてしまったり… 硬めの物を少し引きずってしまっただけで、傷になってしまったり… 気を遣うことが多いです。もうそれも、受け入れるしかないですね。




まだ1年半なのに傷がたくさん みんながよく過ごすスペースに、特に多いよね
収縮・膨張も?
リビングに隠しコンセントを作りました。その隠しコンセントのカバーが少しハマり具合が変化したように感じます。以前に比べて、取り外しがうまくいかないような… 膨張しているのかもしれません。今のところ、使用するのに不都合になってはいませんが、いずれ調整が必要になるかもしれません。

まだ1年半だからでしょうか、今のところ、膨張や反りなどが気になるようなところは他にはありません。
まとめ
- 水回りも無垢床にしても大丈夫
- 汚れよりも、傷や凹みの方が、気になる・気を遣う
- 気を遣うことはあるけど、快適
はじめの頃は、傷などに神経質になることもありましたが、だんだん受け入れ、気にしなくなってきました。傷や凹みも、味わいだな〜と思うようにしてます。傷がついたりするデメリットよりも、快適さの方が、断然上です!
自然素材が好き、ナチュラルな雰囲気の家に住みたい、快適な住み心地を求めたい、という方には無垢材は本当におすすめです。

大変だけど、楽しい家づくり
この記事がみなさんの参考になれば嬉しいです♡
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