家事がちょっとラクになる　脱衣所兼ランドリールームのある暮らし

家を建てるとき、ランドリールームを作るかどうかで悩む方は多いと思います。毎日するお洗濯。できるだけ楽にしたいですよね。

我が家も、洗う・干す・しまうを一か所でできたら便利だけど、スペースにも予算にも限りがあって、どこまで取り入れるか迷いました。

洗う・干す・しまう」をできるだけ短い動線で済ませたいので、ランドリールームを作ることを検討しました。でも、建築費用は抑えたい…

脱衣所兼ランドリールームは、正解だった？　　

正解でした♪　実際に暮らしてみると、思っていた以上に家事がスムーズになって、毎日の「ちょっとしたラク」が積み重なっていると感じます。

ただ、デメリットもあり、対策が必要かな、というのが正直な感想です。

この記事では、脱衣所をランドリールームとして使う我が家の実例や、使ってみてわかったメリット・デメリット、そして快適に過ごすためのちょっとした工夫を紹介します。

脱衣所兼ランドリールームにした理由

洗濯って、毎日の家事の中でも意外と手間がかかりますよね。

洗濯物を干す作業も省略したい我が家は、乾燥機能付きの洗濯機を使用しています。それでも、乾燥機にかけられない素材のものもあるので、干すという作業を全くなしにはできません。

効率よく家事をこなしていくために、夜間にも洗濯を済ませたりできるよう、外干しをしないで洗濯が完結する家づくりをしたい、というのが我が家の希望でした。

外干しをせずに、家事を楽に…　という希望を叶えてくれそうなのは、ランドリールームでした。

でも、新たにランドリールームを設けると、建坪も増え、結果的に費用が膨らむことに。

我が家は、乾燥機をメインに使う予定でいたので、話し合いの結果、部屋干しのスペースは最低限で大丈夫かな… ということになりました。

こうして、「動線の短さ」と「建築面積の削減」を重視した、３畳の脱衣所兼ランドリールームができました。

限られたスペースを有効活用でき、間取りもコンパクトにまとまりました。

間取りと設備のポイント

脱衣所兼ランドリールームの広さは約３畳。

窓は、型ガラスで縦すべり窓を高めの位置につけました。

天井にはアイアンバー１本と、ホスクリーン１本を取り付けています。基本的には洗濯乾燥機を使用して洗濯を完了していますが、乾燥機を使用できないものは、この２つを使って干します。

部屋干しの時には、サーキュレーター衣類乾燥除湿機を使用しています。

洗濯機、その横にチェストを設置しています。最初から、棚を造作することも考えましたが、生活しながら、どんな棚が必要かを検討したいと、はじめはチェストは置かずに生活し、途中でチェストを購入しました。

チェストにはタオル類やパジャマ類を収納しています。洗濯乾燥したものは、洗濯機から出してそのまま畳んでチェストに、と一連の流れで作業を完了させています。

脱いだ服を入れるための脱衣カゴも洗濯機のすぐそばに置いています。

洗面所は脱衣所・ランドリールームとは別にしました。来客時の手洗い場所としての役割と、お風呂を使用している時でも歯磨きなど気兼ねなくできるようにこの間取りにしました。

使って感じるメリット

脱衣所と洗濯スペースが一緒なので

脱いで洗濯カゴに入れる→ 洗濯→ 乾燥or部屋干し→ 畳む→ しまう（タオル・パジャマ類）

という一連の流れが一箇所で完結できます。これは本当に時短になります。

洗濯機のすぐ横にチェストを置いているので、チェストの天板が洗濯物を畳む作業台として使えるのも、便利です。

脱衣所兼ランドリールームと洗面スペースを分けた間取りにしたことも正解でした。家族の誰かが入浴していても、歯磨きなど気兼ねなくできます。

ふたつのスペースの間には扉をつけたので、ランドリールームに、洗濯物を干している時でも入口の扉を閉めてしまえば、完全に隠せて生活感も気になりません。来客時に手洗いで洗面台を使う時にも、部屋干しの様子を隠すことができます。

デメリット・注意点

やはり、梅雨や夏の時期には、湿気はつきもの。部屋干し中はこもった感じがどうしても出てしまいます。天気がいい日には、外に干すこともできますが、家を不在にする時や、夜間など、部屋に干したいことも多く…

そこで活躍してくれているのが、サーキュレーター衣類乾燥除湿機です。これを脱衣所兼ランドリールームで使用すると、部屋干ししても生乾き臭などを予防することができます。部屋全体の除湿をしながら、送風で衣類の乾燥もしてくれます。

部屋干ししている時に脱衣所を使うとなると、上から洗濯物がぶら下がっている状態なので、それを避けなけらばならない… これはちょっと不便に感じます。

入浴後は、すぐに扉を閉めて換気をするようにはしていますが、せっかく乾いてきている洗濯物に浴室からの湿気がいってしまうのも気になるところ。なるべく、入浴時間を避けて洗濯をしています。

３畳というコンパクトな空間にしたため、乾燥機が使えない衣類が多い時には、干すスペースが不足することも… しわや縮みを気にしなくていい衣類を選ぶことが多くなりました。

もう一度家づくりをするなら…

使わない時には、片付けられるから… と部屋干し用の竿を、ふたつのうち、ひとつは着脱可能なホスクリーンにしました。でも、暮らし始めて1年半、一度も外したことはありません。ホスクリーンよりもアイアンバーの方が安定しているし、見た目も統一されるので、もしまた家を建てるなら、アイアンバー一択かな、と思います。

収納棚も最初から作ってしまいたい！と思います。後から、そこにぴったりの収納チェストを探すのは難しい… 今使っているものでも、問題なく生活できているのですが、サイズや使用感など、本当にバッチリとはいっていない感じもして… 失敗ではないけど、大成功でも無く…

はじめから自分たちで計画して作ってしまえばよかったなぁ、と思います。家づくりの計画はたくさん決めることが多く、ちょっと後回しにしてしまった部分です。

造作棚でランドリールームを作ったお家の写真を見ると、すっきりまとまっていて羨ましい…

我が家のランドリールームの中にはコンセントは２箇所あります。窓のすぐ下、チェストの上にひとつと、反側の壁にひとつ。

壁側のコンセントはサーキュレーターなどで使っていますが、チェストの方は出番なし…

ランドリールームでアイロンを使うことを想定して、この位置にコンセントを設置したのですが、そんなにアイロンを使うことがない我が家。

そして、アイロンがけはTVを見ながらゆっくり〜、とたまにするアイロンがけもリビングでしているので、このコンセントは使われることなく、1年半以上が過ぎました。

邪魔になることはありませんが、作らなくても良かったな〜と思う設備の一つになりました。アイロンがけも、ランドリールームですませたいという方は、この位置にコンセントが便利です。

まとめ

脱衣所をランドリールームとして兼用するのは、限られたスペースを有効に使いたい家庭にとって、かなりおすすめの間取りです。

特に共働き世帯や小さな子どもがいる家庭では、「脱ぐ→洗う→干す→畳む→しまう」が一か所で完結することによって、毎日の洗濯ストレスが驚くほど減ります。

一方で、湿気や家族の生活動線が重なる時間帯など、快適に使うための工夫も必要です。換気扇や除湿機の設置、収納位置の工夫など、最初の設計段階で意識しておくといいと思います。

我が家も最初は“脱衣所と兼用で本当に大丈夫？”と不安でしたが、暮らしてみると、家事動線のスムーズさに感動。「家事が楽＝家が心地いい」と実感できる空間になりました。

これから家づくりをする方は、ぜひ“ランドリールームを独立させるか”だけでなく、“脱衣所と一体化しても快適にできるか”という視点でも考えてみてください♪ コンパクトな間取りでも、工夫次第で驚くほど暮らしやすくなりますよ。